築古アパート不動産投資の現実

 

先日、ある仲介会社の紹介で物件の水道管の点検を行いました。

まあ、やる前から結果はわかっているわけですが営業との話もあったので、少しお付き合いしてみました。

 

その時の様子

水道管

 

で、おすすめの対策の見積もり!

見積もり

 

この物件は築30年を超えていて、一部に鉄管を使っているため、このような有様になります。参考にですが、管にはいくつもの種類があります。昭和の終わり頃からライナー管という管の内径をコーティングしてあるような管が増えたのですが、それ以前の物件は鉄管である物が多いとのです。鉃だから当然錆びてきます。これが赤錆やひどい場合は管が破裂します。

 

と、ここまでのリスクは勤勉な読者の皆様は知っているでしょう。しかし対策はしていない人がほとんどではないでしょうか?もちろん私も知ってはいたけど、対策はしていません。そこまで考えると物件を買うという競争に負けてしまうのです。

 

では放置すればいいのかといえば、そうではなく、現実として起こった場合の対策を考えておくしかないと思います。

 

これから大家となる方は平成生まれを買うと思いますので、あまり関係がないかもしれませんが、参考になるので一緒に考えてみてください。

 

通常、物件を買う時にインスペクター等をいれて物件調査をする人はいません。インスペクターを入れるのがベストだとは思います。しかし、インスペクターを入れて不具合が見つかって投資を見送るとインスペクション代金が無駄になります。それでも大きな損失を被らなくてすんだといえばいえなくもないですが、気持ち的には「ゆるせない」でしょう(笑)

 

管が破裂して水漏れする前に対策するのか、漏った時に対策するのか、その場合の費用の捻出手段はなど、物件購入前に検討しておくといいかもしれません。

 

平成物であれば、ライナー管を使用している可能性が高く、管が錆びて爆裂するようなことを考える必要はないかもしれません。しかし昭和もの築古物件には、このような現実がそこかしこにあるのが現実です。

 

不動産投資は息の長い投資です。長くインカムを得られるだけではなく、長く修繕に苦しめられるということでもあります。いいことばかりに目を向けず現実もしっかり把握しておくことが大切です。