競買はやっぱりだめ~収益還元価格と積算価格

 

週末は友人の大家さんと飲んでました。普段はあまり多くを語らない大家さんなので、早々にお開きになるかと思いきや、気がつけば午前様でした。やっぱり不動産の話は面白いです。

 

そのなかで面白い話があったので予定を変えてお話したいと思います。以前、競買の記事を書きましたが、その競買にはその友人も参加していたようです。

 

過去記事はこちら→ http://ameblo.jp/shizuokaooya/entry-11514956666.html

 

その友人は私より上を行き、もう少しで落札できそうな金額でした。

 

この物件は、キチンと運営はされていましたが、詳細がわからないことが多く、自分的にはリスクが測定できない以上、絶対に儲かる金額でしか勝負できませんでした。しかし、実際は彼の読みの方が正しかったのです。彼は土地の価格を実勢価格で評価していました。そしてなにより他の入札価格を正しく情報入手できていました。

 

もちろん私も土地の価格は見ていましたが、現在の値段が高いと思っているので、それほど高く評価できませんでした。そして他の業者の動向も考えてはいましたが、まったく検討はずれでした。彼は両方を私より正しく算定しているということになります。ここで大きく差がつきました。ただし私の評価はあくまで収益還元です。最悪の場合を考えて土地の価値を見ますが、実際には更地にして土地本来の価格を出すのは不可能だと思っているからです。あくまで今現在の収益と今後10年程度の収益予想が勝負です。ですから買えなかったことは後悔はありません。その値段では私の求める利回りにはなりませんでした。競買は買えなくては意味がありませんし、後処理が大変です。今回は自分サイドの見方しかできていないことがわかり、またひとつ勉強ができました。業者さんが本気で買いにきている場合は個人は勝てないな~というのが実感です。業者が買いそうもないものを探し当てることが必要かと思いました。

 

競買でリスクをとって低い利回りの物件を手に入れるつもりはありません。自分の買い方(入札価格の算出方法)にも後悔はありません。しかし相手があることですから、市場とあまりかけ離れた考えだといつまでも買えないということは頭に入れておこうと思います。

 

これから不動産を買われる方にアドバイスするとすれば、「鬼指しはあまり通らない」ということです(笑)その地方の市場価格というものがあります。あまり無茶を言ってもいつまでも買えなくなってしまいます。適当なところで折り合いましょうというところです。

 

そしてもう一つ大きな問題が・・・明日に続く。

A0008 001808